筑波鉄道
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 1984年10月、筑波山麓を周遊できるフリー切符(商品名失念)を片手に、なぜか一人でフラッと出かけました。行きは定期列車、その車窓から当時ほとんど乗る機会がなかった常磐線の車輌たちに驚きながら土浦を目指しました。

 土浦駅1番線で出発時刻を待つ811です。雄別鉄道からやってきた車輌で、すこし国鉄キハ22に似ていますね。
 この路線、1987年3月に廃止されてしまったのですが、土浦〜水戸線岩瀬を40.8kmで結ぶ気動車ばかりのローカル線でした。
 開業は1918年4月に土浦〜筑波、その後同年9月には全線開業。筑波鉄道として創業し、二度の合併で常総筑波鉄道〜関東鉄道、そして経営分離(?)によりまた筑波鉄道に戻るというなにやらいろいろあった鉄道のようです。
 列車が出発すると、左手には真鍋機関区がありました。そんなことはつゆ知らず……、「あっ、車庫だ」とばかりにシャッターを押した……、461で、国鉄〜遠鉄〜北陸鉄道〜筑波鉄道と渡り歩いた車輌でした。
 こちらは541、前面に荷台があるのに衝撃を覚えた記憶があります。461と同じく北陸鉄道能登線の廃止でやって来た車輌で、旧能登鉄道のオリジナル車だとか。(現のと鉄道とは違う会社)

   のどかな田園地帯を20kmほどひた走るとほぼ中間の筑波駅に到着。普通の観光客はここから列車に接続する筑波山行きバスへお乗り換え。秋の観光シーズンだったため、とても駅はにぎやかでした。
 761は811と同様雄別鉄道の車輌。やはりというか、1970年に同線廃止により筑波の地へと仲間5両でやって来ました。こちらは国鉄キハ11形の影響を受けた設計なのでしょうか。なにしろ雄別鉄道は蒸気機関車からして国鉄に似た物が多いところのようでした。

作成:2002/5/27

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