この当時、仙山線の列車は5分の1位が客車列車だっ たと記憶している。機関車が重連なのは貨物列車との共通運用の都合だからで 、客車5両程度なら単機で十分なはずである。しかしそれなのに重連なのだか ら、ファンにはたまらないのだ。
 そして、余命わずかの旧型客車である。戦前生まれもいれば戦後生まれもいる。転配するごとに受けた改造の数々、車両の寿命を延ばす延命工事など、1両1両その表情が違うのだから、それはもうファンにはたま らないのである。
 ボクはそんなことには興味が無かったので、ノ スタルジックを味わうためにとりあえず床と壁は木製、壁はニス塗り、車内 の照明は白熱灯の車両が連結されてるかチェックし、あればその車両に乗るくく らいの事しかしなかった。
 この列車にはそんな車両が1両だけ連結されていたので、それに乗った記憶がある。仙台に着く時刻が8時頃なので、終着駅に近ずくにつれ車内は学生や会社員で大混雑だった。
 いやぁ、この日は寒かったんだよ。わかっても らえますか? そんななかでの撮影だったので、写真がちょっと傾いているのはご愛敬という事で...。