1986年9月ころに行われた国鉄マヤ34 2004軌道検測車の入線です。
池上線と目蒲線の走行する日程で、奥沢をネグラとする日がありました。
池上線での試験が終わり、今入庫する、といったときの写真がコレです。
目黒側が3450、マヤをはさんで蒲田側が3499でした。

マヤ34は昭和33年の設計で、1号が翌年34年に東急車輌で誕生しています。
最初はスヤ34だったような記録が手元にあるのですが、詳細は未調査。
38年、大宮で行われた冷房取り付け改造で重量が増えたものと推測しています。
北海道転属に伴いマヤ34 2501に改番、札幌運転所『札サウ』に配属されています。

2号以降は昭和40年以降の作。全長が17.5mから18.04mへとなり、
新製時から冷房を搭載していました。最終の10号は昭和56年に製造。
趣味的に、いろいろと変化があって楽しい車種です。

写真の2004は東京鉄道管理局の尾久に所属。
マヤ34は集中配備で、札幌に1両、あとは尾久5両と、向日町に4両しかありませんでした
尾久の車は東日本を担当。青森から富山、名古屋あたりまでをカバーしていたと思います。
そんな日本中を走っている車輌が、3450型と手をつなぐなんて、と、
学校休んで撮りに行ったんだっけっか……。


軽量客車10系の設計思想で作られたマヤ34。今となっては時代を感じます。
連結器も密連と自連に対応した双頭連結器を装備していて、
機関車牽引だけでなく、クモヤなどとも手を組み国電区間も検査していました。
東急以外の私鉄にも貸し出しが行なわれていて、
それこそ、もっともいろんな風景を見てきた車輌、なのた゜と思います。

マヤの車体にぶら下がるように、3450の制御に必要なケーブルが配線されていました。
当時は「こんなんでいいのかぁ」とか、変な納得をしていましたっけ。


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