1986年5月、函館本線
作成:'98/10/12



 この年、とにかく長期の休みが取れると、北海道の土を踏んでいました。旧型客車の廃止、赤字線の廃止、荷物列車、青函連絡船......。 とにかく、いてもたってもいられず、しかも北海道のワイド周遊券は、冬季割引もあり、安く遊べる場所でもありました。
 時は'86年の5月、ゴールデンウィークですな。 このときの北海道行きは、『道南ワイド周遊券』を使用。いつものコースで夜行急行〜青函連絡船〜函館周辺で撮影〜41レ〜札幌、というコースでした。帰りは、青函連絡船の夜行便で青森に着き、普通列車だけで東京に帰った記憶があります。宿泊はなく、すべて夜行列車(船)。若さ故、できたことですな。ホント。

 写真は函館駅での特急『北斗』。函館山(たぶん)を背に、いざ札幌へ、という感じですな。まだ枕木も木製のまま、架線もまだ張られておらず、ホーム向こうのコンテナ列車も20系のコンテナを積んでいて、時代を感じます。
 いまでは貨物列車が函館駅構内まで来ることはなく、ひとつ先の五稜郭で機関車交換をしてしまいます。'98/7に行ってきたのですが、いやはや、風景が変わっていて、びっくりでした。(そのときの写真はまたの機会に...)


大沼公園駅で休憩中のDD51+PC51系。

多客期には、函館から大沼公園までの臨時列車が設定され、昼間は側線でお休み、という列車がありました。
元々は江差線で朝夜だけ運転される通勤列車用。その間合い運用であります。
北のDD51は、氷柱による窓ガラス破損防止用のプロテクター。
ワイパーでは吹雪いた時に視界を確保できないので、回転式の・・・・(アレ?なんていうんだっけ、旋回窓?)
そのほか、重装備の数々。DD51の中でも一番好きでした。

客車の方は、いまはもう無きオハ51系。
一部の車両が冷房やシートなどを改造のうえ津軽海峡線用として改番され函館に。
そして、廃車発生部品を使用し気動車化された仲間も札沼線にいます。

二重窓、JR北海道の最近の新型車には無いものがありますね。
二重窓が無くなる日が、そのうち来てしまうのかなぁ。

 後追いですが、キハ183系の特急『北斗』です。場所は上の写真と同じ大沼公園駅。
 先頭車改造された車両で、いまでも単編成をくむときに便利なためか、臨時列車や団体列車に充当されていることが多いようです。
 全面展望はまったくなく、悲しい限りではあります。

 この車両の塗り分け、これが一番好きだなぁ。いまのはどうも、しまりがないような気がして......。


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