2006/5/22、武蔵溝の口にて撮影。72T運行に入る50056Fです。
 東武50000系の50番台とも言えるのが、この50050系。半蔵門・田園都市線乗り入れ用として2005年秋に登場しました。日立製作所の『A-Train仕様』な車両です。

 『A-Train仕様』とはアルミダブルスキン構体、FSW溶接工法、完全自立型モジュール内装など、日立独自の技術で作られた車両で、製作工程の削減からコストダウン、さらに見栄えの向上までできたという、まぁすごい技術革新なわけです。
 それらによって『A-Train仕様』の車体は、アルミ構体のつなぎ目も目立たず、素人目に見ても美しいですよ。

 この技術で作られた兄弟には、西武の20000系、JR東日本E257系、JR九州815系や817系、つくばエクスプレスの新車などがあるです。
 同じ4枚ドアな西武20000系などはホント兄弟車らしく前面入れ替えるだけで作った感じがしちゃいますね。いや、色々違うんでしょうけれど(^^ゞ

 西武20000デビュー当時は西武新宿線住民でした。初乗車の時はえらく感動したモノです。静かで、冷房や除湿などもきめ細かくできるようだし、とにかく快適。感動を覚えましたよ。 田園都市線にこの兄弟車が乗り入れてくるなんて、個人的にはうれしいかぎりです。

 さて、この50050系、30000系がまだ活躍中だというのにそれの一部を置き換えてのデビューです。30000系には中間に閉じこめられた運転台付きの車両があり、混雑激しい田園都市線にはちょっとおじゃま。東武側にとっても、高価な運転台付き車両を中間車よろしく使うなんてもったいないわけです。
 で、30000系の中間車を作って差し替えることもできるのですが、それよりは安く作れる新型車と編成ごと入れ換え、30000系は非乗り入れ用にまわしちゃえと。そして老朽車を廃車とか。そんな作戦に出たわけです。

 もともと東武30000系は半蔵門線乗り入れ用のみならず、もっと作る計画でした。でも、色々と予測が外れたり、お金が足りなかったりで、押上開業に必要な分だけで新製打ちきり。いろんな事情あっての6+4だったのでした。

 今後30000系がどうなっていくのか、とりあえず6本作られる50050がどこまで増えるのか、ちょっと楽しみです。

 しかし、つやつやしてキレイだけど、どっかの弁当箱パソコンみたいなデザインだ(^^ゞ

作成:2006/5/22


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