東急池上線の紹介
使用車輌

 やや説明を増やしてみました。でも簡単に……。

 2002/4月現在、雪が谷検車区に所属する形式は3形式。しかもそれぞれ形式内で細かな差違があるため、鉄道ファンの入門にはもってこいな題材な池上線であります。以下に簡単ではありますがご紹介。

■7600系×3編成

 7200系からの改造により誕生した形式で、全9両が作られました。3編成それぞれ形態が違うため、少数派にもかかわらず、そしてデザインが秀逸なことも手伝って大変な人気者です。たぶん(^^ゞ
 オリジナルの7200系は事業用の3両をのぞき、地方の鉄道(上田交通、豊橋鉄道、十和田観光電鉄)へと譲渡されました。

■7700系×12編成

 日本初のオールステンレスカー7000系から改造された形式で、最初は大井町線と目蒲線に投入されました。後に池上線用として7912F〜14Fの3両×3編成も登場し、室内更新も含めたメニューで(俗称)歌舞伎塗装をまとい、池上線にも登場。中間車を先頭改造して生まれた異端児7915Fも合流しました。
 目黒線化にともない11編成あった目蒲線用の4両編成から、サハを抜いたものが8編成池上・多摩川線用として残り、現在12編成が活躍中。十和田観光電鉄にはこの時余剰となった2両×3編成が譲渡されています。
 なお、オリジナルの7000系はすでに東急線では活躍しておらず、弘南鉄道、東急車輌、福島電鉄、秩父鉄道(廃車済み)、北陸鉄道(石川線。足回りは改造されている)、水間鉄道(冷改)、などでオリジナルに近いもの、中間→先頭改造車、冷房搭載など様々な形態のものが活躍しています。

■1000系×13編成

 池上・多摩川線用のものは俗にN1000系と呼ばれていて、東横スジで活躍するものとは制御器の構成が一部異なっています。雪が谷所属車は、万一の時に備え1Mでも運転できるよう機器を搭載、2重化しています。国鉄の103系4両編成なんかは1ユニットのM+M'しかないため、万一の時は救援を待つしかないのですが、そのあたりの保険を単編成ながら持っている、というわけです。
 なかでも、東横線から転属してきた貫通扉を中央に持つクハ1012とデハ1313が変わり種。また、1024Fには扉の上部にセンサーが取り付けられ、ワンマン運転の仕様確定時に試用されていました。


 上記の3形式、3両編成で計28編成あり、池上・多摩川線で所要26運用を持っています。
 各形式ともオールステンレスの車体で、制御装置にほぼ共通仕様の機器を採用。VVVFインバータ制御で省エネに貢献。ワンマン運転の装置を搭載し、多摩川線と共通運用となっています。
 それぞれ形式内で細かい差異があり、ファンの興味は尽きません。ゆくゆくは各形式のことを大まかにふれるページを作りたいなぁ、と考えています……。

 ご参考までに、編成表やその状態は、坪内伊丹 さんの『かってに東急』が超オススメ♪ です。



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