撮影年月日はわからないのですが、
このクハ7510は、1986年に登場した7200系のVVVF化によって生まれた編成に
組み込まれていた車両です。
長津田検車区、おそらく、登場した年に雨のなか撮影したのだと思います。

登場時の7600系の編成は、大井町線に配属されたのが、
[Mc7601-Mc7651]-Tc7503]+[Mc7602-Mc7652]-Tc7510]
目蒲線へ配属されたのが、
[7255-[7603-7653]
[=運転台の向き)
という形でした。

当時、長津田工場では8000系や7200系の冷房改造まっさかり。
そのため電動車化する6両は金沢文庫の東急車輌へ回送しての改造となりました。
長津田駅においた状態で、大井町方向となる車両は方転のうえ7600形として電動車化。
その相方の電動車、7650形は二丁パンタ。ついでに冷房改造も行なわれ、
長津田で冷房改造されたクハ7500やデハ7200と編成を組み、
5月から営業運転に入っていました。

7600形と7650形の2両でも運転ができる設計だったので、
7650形にも運転台がちゃんとありました。
将来、柔軟な運用ができる保険なのかな、とか考えていましたが、
結局池上線で最後の時まで3両でいく、と腹を決めたらしく、
この運転台はその後に撤去、客室拡大の上、ライトまで外されてしまいました。

この時代にはまだ幌が収納されていて、
見るたびによくできたデザインだなぁ、と思ったものでした。
同じネガには横にいる7000系の写真無いんだよなぁ……。
7200系好きだったんだなぁ……。

作成:2000/11/10