世田谷線で活躍しているデハ150形。
撮影は2000年夏頃、上町の車庫、下高井戸寄りの留置線です。
1964年(昭和39年)製で、東急車輌で4両のみ製造されました。
路面電車だった玉川線に投入され、玉川線廃止時にも全車生き残り、現在に至ります。

7000系の製造時と重なるため、デザインというか、設計思想というか、がちょっと似ています。
1950年製造の80形よりも床高さが低いため、
ステップがあっても乗り込むのは少し楽。

側面のコルゲートは登場時ステンレスではありませんでした。
1983年の更新時にステンレスに張り替え、それまで塗装してたコルゲート部分は
ステンレスの地肌を活かした無塗装となり、ちっょとかっこよくなりました。
同時に片運転台化、ライトのシールドビーム化などいろいろ行ったようです。
その後も小変化があったようで、正面を見て左側の窓、下降式一段窓でしたが、
メンテナンスの理由からか、上段下降、下段上昇式の二段窓になっています。

現在東急線営業車で唯一の釣り掛けモーター車となっています。
これも2001年には廃車となるとか。
訪れたときにはもう一本の150形が走っていて、運良く乗車できました。
80形とは違い、内装が近代的なので窓が小さいけれど明るい感じ。
走り出せばうなるような音が体に響いてきます。
この音を聞いていると、いつまでも乗っていたくなるような……、
また、時間を作って乗りに行きたいな。

作成:2000/11/23


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