戦前に制作された東急古参の機関車。デキ3021です。
 1929年(昭和4年)に川崎車輌で製造され、当時は東横線などで無害車を牽引、貨物列車として運転されていたとのことです。
 当初はデキ1号を名乗っていたのですが、のちにデキ3021と改番。
ながらくは元住吉で工事用列車の牽引などをしていたのですが、別のモーターカーなどを導入したことにより昭和55年12月27日付けで廃車。その後東急の車籍がないものの、長津田工場専用の入れ替え機として余生を過ごしています。
 工場に入ってからも、ゼブラ塗装やめるなどいろいろと小変化があり、趣味的におもしろい車輌ではあります。
 探していなかったのですが、偶然ゼブララインが入った時の写真が出てきました。東急のマークもないし、コレはコレで渋かったですね。

 ちなみに、この機関車よりデヤ3043の方が牽引出力があるのだそうで、長い編成は引けないようです。よくしらんけど。ED301が入線した時には、廃車になってしまうのではと思ってしまいましたが、まだまだアイドルとしてがんばるみたいです。

 これは2004/3撮影のものです。1006Fが入場しそうという情報を掲示板の速報で知り、いつも午後になってから長津田から工場へ回送。すぐ入れ替えをすると言う過去の情報に期待しつつ緊急出撃してみました。
 塗装をだいぶしていないのか、ずいぶんとくたびれちゃってますが、走っているのを見るのは初めて。釣り掛けモーターの音を響かせながら、小さな車体で電車を牽くのはなんとも頼もしいかぎり。老体とはいえ、大事にされているんだなと感じました。いや、もっともこんな様子じゃ本線80キロ走行なんてできないと思いますけどね(^^ゞ

2000/1/2作成
2004/3/4追記

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